「脱何でも屋」もう無駄なことはしない 介護士・看護師こそエッセンシャル思考を
介護士・看護師のあなたは意味もなく忙しい日々に追われていませんか?
介護士・看護師の仕事は多岐に渡り、その為に「それって今やること?」「それって本当に必要なの?」
と思わされることを、急に頼まれることがよくありますよね。
ただでさえ忙しい毎日です。
無駄なことを省いて、重要なことに焦点を当てて、仕事のパフォーマンスを上げたくはないですか?

介護士・看護師の仕事はどの業務も大事なのはわかるよ。
だけど「これ急ぎでやって」「大至急お願いね」って頼まれることあるけど、これって本当に今やるべきことなのかな?

介護士・看護師の仕事って、正直言うとそんな大事じゃないことでも「全ては患者さんのため、全ての業務が大事」みたいな考えが強いんだよね。
じつは無駄なことも沢山あるんじゃないかな?
もちろん今ある仕事は大事ですが、今ある業務や頼まれた仕事全てが最優先で最重要ではありません。
もっと効率よくパフォーマンスを上げる方法があるはずです。
この記事では「エッセンシャル思考」を用いて、この問題を解説していきます。

この記事は准看護師を経て、看護師に転職し看護師歴16年
他にケアマネージャーと認知症ケア専門士の資格を持つ、ぼくが書いています。
あなたはどうでもいいことに、振り回されてませんか?

あなたはどうでもいいことに振り回される日常を送ってはいませんか?
「今必要のない仕事の相談」「今しなくても問題ない患者さんのケア」「重要じゃないことまで送る申し送り」
今やるべきこと、本当に必要なことがわかれば、日常をもっと充実して過ごせるはずです。
介護士・看護師は「何でも屋」なの?
特に介護士・看護師は何でも屋と言っていいほど、些細な雑用でも頼まれやすいです。
そして多職種のスタッフも「何かあったら病棟の介護士や看護師へ報告」という意識が強く
「報告しておけば何とかなる」と思うスタッフも少なくありません。
エッセンシャル思考で「脱何でも屋」しましょう!!
果たして介護士・看護師は本当に何でも屋なのでしょうか?
何でもやるために存在する職種なのでしょうか?
そうではありません、介護士・看護師の本分を発揮するために存在する職種です。
何でもやっていたら全てが中途半端になり、本来のパフォーマンスを発揮できないのは当たり前です。
本来のパフォーマンスを発揮するためにエッセンシャル思考を取り入れ「脱何でも屋」しましょう。

介護士・看護師は何でもやると、思ってるスタッフもいるからね。
いつまでもいいように、使われてちゃいけないよ。
エッセンシャル思考とは

エッセンシャル思考とは簡単に言うと「99%の無駄を捨てて、1%に集中する方法」です。
あのマイクロソフトのビルゲイツも、万有引力のアイザックニュートンもエッセンシャル思考の実践者でした。
エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
エッセンシャル思考とは「99%の無駄を捨てて1%に集中する」こと
「より少なく、しかしより良く」と言い換えることもできます。
そのためには、どうしたらいいでしょうか?
次の非エッセンシャル思考の「3つの思い込み」を捨てましょう。
これらは一見すると正論にみえますが、人間の限られたリソースでは出来るわけありません。
ただの理想論であり現実にはできません。
エッセンシャル思考では先程の「3つの思い込み」を「3つの真実」に置き換えます。
両者を図解にすると、下記のようになりわかりやすくなります。
図解の矢印の総量は両者とも同じです。
非エッセンシャル思考:エネルギーが分散してしまい成果が上げられない。
エッセンシャル思考:エネルギーが一直線で成果を上げることが出来る。
同じ送料のエネルギーでも使い方が違えば、成果を上げることが出来ないのです。

真逆の考え方ですよね。
両者を比べるとエッセンシャル思考の方が結果を残せて、仕事にやりがいを感じられますから実践しない手はありません。

介護士・看護師は業務を減らすことは難しいよね?
だけど、エッセンシャル思考を使って「今やるべきこと」に集中することは可能だよ。
エッセンシャル思考の3ステップ
次にエッセンシャル思考の3ステップを解説します。
①1%の大事なものを見極める
・90点ルールで大切なことだけを選ぶ
・感情を挟まず、88点とか僅差のものも全部捨てる
あなたの基準で90点ルールを作ります。
基準作りは余計な情報を入れないために、一人となる孤独な時間をたっぷりかけて作りましょう。
ド真面目のがんじがらめのルールを作ってしまわないよう注意しましょう。
楽しく実行可能なものにするために「遊び心」を持ったルールを作ることが重要です。
ルールに楽しい遊び心がないと、人間は実行することが出来ません。
②本質目標を明確にする
・本質目標とは「具体的で刺激的で測定可能なもの」である
・何が本当に必要で大切かを見極める
本質目標とは「英語のテストでAさんより、いい点数を取る」というようなものではありません。
「Aさんよりいい点数を取る」ことは、具体的で測定可能ではありますが、刺激的ではありません。
仮にAさんが10点だったとしたら、11点でもいいわけです。
これなら刺激的ではありませんし、自己成長にもつながりません。
「英語のテストで90点以上を取り、自分の英語力を以前より向上させる」
これだと高得点を取る刺激があり、なにより自己成長という本当に必要で大切なことが満たされます。
このような目標が本質目標です。
③仕組化する
・次も実行できる仕組みを作る
・仕組化しなければ同じ作業をしなければならない
エッセンシャル思考とは「無駄なことをしない」ことです。
一度行ったことだからといって、放っておくとまた①の作業から始めなければなりません。
そのために仕組化しましょう。
例題 服がいっぱいのクローゼットを整理するには
①服の量は「クローゼットの7割まで」と決める
②服を一枚買ったら必ず1枚は処分する、もしくは2枚処分する
この仕組みだと1枚買って1枚は必ず処分するので、服でクローゼットが7割以上占領されることはありません。
このような仕組みを多く持つことで、多くの無駄な時間から解放されます。
エッセンシャル思考で捨てるべき考え
- 過去の損失(過去にかけた時間や費用)
- 現状維持バイアス(いつもやっていること、いつもやっているから上手くいくという考え)
このような過去のことや、いつもやっているからという考えは捨てましょう。
99%が無駄なんですから、0から始めるという考えで始める方が上手くいきます。

人間は自分の過去の成果や、現在持ってるものを実際以上に過大評価する生き物。
過去の成果や今の成果にも囚われちゃいけないよ。
エッセンシャル思考で仕事もプライベートも充実させましょう
エッセンシャル思考を取り入れれば、無駄な仕事も無駄なプライベートの時間も減らせることが出来ます。
その分の時間を本質目標に使えば、あなたの人生はもっと充実したものになるでしょう。
介護・看護の現場でもエッセンシャル思考は実践できるの?

すごい理想論を言ってるけど、現実はそんな簡単じゃないですよ?
本当にエッセンシャル思考を実践することは出来るんですか?
介護士・看護師のエッセンシャル思考実用例

例 大事な点滴を詰めてる時になにか頼まれたら?

先輩ちゃん
点滴の用意してるところ悪いけど、Aさんのオムツ交換してきて、
Aさんから大至急ってナースコールが来てるの。
もう先輩なんだから、もちろんすぐ出来るわよね?

すいません
点滴の作業を中断すると、ミスにつながるリスクが高まります。
オムツ交換よりも点滴の方が優先順位が高く、医療事故を防ぐことになりますので、パワハラ田先生からAさんに10分ほど待ってもらえるよう言ってもらえませんか?
点滴の作業が終わったらすぐAさんのオムツ交換をしますので。
ちょっと理屈っぽくなりましたが、このように「今何が一番大事か?何を優先すべきか?」を明確に説明します。
その後に代概案を出します。
ただ断るだけになると、人間関係にも問題が生じるので、ドライになりすぎないようにすることが大切です。

断る時にはズバッと切り捨てないで、やんわりと遠回しに断ろうね。
例えば「後からやります」とか「申し訳ないですが、お願いできませんか?」みたいな感じだと、反感を買いにくいよ。
「ぼくはこう思う」ノブ的補足
・エッセンシャル思考とは「人に流されず、シンプルにより自分らしく、仕事をして生きるための知恵」
看護師・看護師以外のどの仕事でもそうですが「今しなくてもいいこと、今考えなくてもいいこと」を「今やるべき」と考えてやっている人が非常に多いと思います。
介護や看護の現場では「この人が言うのなら今やらないと、この人が言うなら今考えないと」という言った人の影響力が大きいのが現実だと思います。
言った人がその職場で良くも悪くも、影響力がある人ならなおさらです。
このような人や周りの風潮に左右されず大事なことを見極めること。
その上でシンプルに自分らしく、仕事をして生きるための知恵ということができるでしょう。
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