転職先で「精神科看護師は使えない」と言われないために
- 精神科経験のみの看護師が持つ不安と対処法
- 一般科に転職して苦労すること
- 精神科から一般科へ転職するために知っておきたいこと
- 精神科看護師には慢性期の病院がおすすめ

私は精神科の経験しかないから、急変対応とかできなくて将来が不安だよ!!
精神科看護師さんはひどい暴言・暴力をうけることが多く、さらに買い物代行やADL介助など心身共に大変なのが現実です。
ですが、他の看護師さんからは「使えない看護師」とか、心無いことも言われてつらい思いをされているのも現実です。
看ている部分の違いであり、決して「使えない看護師」ではありません。
もし精神科看護師さんが一般科で一通りの看護技術を学んで、経験を積んだらどうでしょう?
精神面も身体面もみれるステキな看護師さんになれますよね。



こんな私でも一般科に転職できるかな?



あなたなら絶対に一般科でも働けるよ。
結論を言いますと、精神科から一般科へ転職ために知っておきたいことは
- 想像以上に大変なことを覚悟する
- 一からやり直す気持ちで臨むこと
- 女社会で生き抜く覚悟を持つ
- 同僚の引き止めをふりきる
この4つです。
じつは私も精神科のみ10年経験して、40歳で一般科(療養型病院)へ転職した元精神科看護師です。
転職してから12年経ち、今はできることも増えて看護師として成長もできました。
今は年間休日も120日以上もらっていますし、年収も転職初年度で50万ほどアップしました。
精神科経験があったからこそ今があり、一般科に転職して本当に良かったと思っています。
40歳で転職した私にできたのですから、あなたなら必ずできます。
一般科を経験してもっと充実した看護師ライフを送ってみませんか?
最大の不安は「精神科しか知らない」ことです


精神科しか知らないと急変対応もなかなかありませんし、看護技術がなかなか身につきません。
一般科に勤めている同期との差を感じて、不安になることは多くの方が感じることです。
また精神科経験のみ長い方には耳が痛いですが、下記のようかなり辛辣な意見もあります。


私自身も精神科のみ10年の経験から一般科へ転職したので大変さはわかります。
上記の意見もよくわかりますが、やる気と行動力があればクリアできます。
向上心がある方ほど、精神科経験のみの不安は年数を増すごとに強く焦りも出てきます。
こんな思いを抱えるのはとても悔しいし辛いですよね。
悲しいですが、一般科で経験を積まないと一生このままです。
不安を無くすためには一般科で経験を積むことが必要です。
ちょっときつい言い方になってしまいましたが、落ち込む必要はありません。
精神科を知っているあなたが一般科で経験を積めば、この差はなくなります。
むしろ精神科を知ってる分、あなたのほうがはばのある看護師かもしれません。
不安はあるでしょうが成長しようと思い、この記事を読まれているあなたなら必ず一般科でも働けます。
そのために必要なことを、これから解説していきます。
精神科から一般科に転職する際の心構え5選


一般科へ転職したはいいけど、やっていけなくてすぐに辞めてしまう人も珍しくありません。
そうならないために必要なことを解説します。



一般科でも辞めずにバリバリ働きたいよね。
転職先では「経験年数」でみられる
入職時の自己紹介や看護師長からの紹介で「精神科経験のみで一般科の経験がないこと」は
スタッフに知ってもらえますが、実際には「経験年数」でみられます。
あなたが一般科の経験がなくても経験年数が3年なら「経験年数3年の看護師」として5年なら「経験年数5年の看護師」としてみられています。
また、それぞれの年数なりの知識と技術が求められます。
一般科の経験がなくても、転職先では「経験年数」でみられる。
一般科の経験がないあなたには本当に耳が痛い話だと思いますが、これが現実です。
ですが気落ちすることはありません。
3か月の試用期間がありますし最初はプリセプターがつきます。
初めて入る業務では最初は見学です。
しっかり見学して自己学習しておきましょう。
そうすることでだんだんと一般科の業務に慣れていきます。
一般科は想像以上に大変だと覚悟する
精神科なら緊急入院や患者が暴れたなどなければ、時間に余裕を持った業務ができるでしょう。
ですが一般科は常に業務に時間に追われています。
慢性期でも常にスケジュールは詰まっている、急変や緊急入院も珍しくはありません。
「慢性期だから」「療養だから」ヒマだろうというような考えではやっていけません。
今までの倍は忙しくなると思っていたほうがいいです。
一般科は想像以上に大変だと覚悟する。
精神的にも肉体的にも一般科は想像以上に大変な職場です。
この記事で看護師の一日の仕事の流れを教えて(病棟勤務の場合)?療養病棟の一日の流れを解説しています。
一からやり直す気持ちで臨むこと
人によるかもしれませんが、精神科のみの経験で一般科でできることは基本的な検温や注射・点滴管理くらいです。
慢性期でもCV挿入介助やPICC挿入介助、レスピレーターの管理など精神科ではあまりないことが普通にあります。
今までの経験年数とかは忘れて、未経験の看護技術を習得することに集中することが大切です。
一からやり直す気持ちで臨むが必要です。
当然はじめはなにもわかりませんしできません。
ここから勉強していけばいいんです。
「自分はまだ何もできないから、ここに勉強しにきてるんだ」という気持ちで臨みましょう。
同僚の引き止めをふりきる
同僚の中には、あなたに一般科に転職して成長してほしくない人もいます。
自分が否定された気持ちになり取り残されるのが怖いので、あなたにずっと仲間でいてほしいとおもっているのです。
同僚の引き止めは聞く必要は無し完全スルーでOKです。
本当にあなたのことを思ってくれる同僚なら、あなたが一般科へ転職することを応援してくれるはずです。
なぜなら、その人達も精神科しか知らない危険さをわかっているからです。
女社会で生き抜く覚悟を持つ
精神科は男性も多いですが、一般科はほとんど女性の職場です。
男性もいますが精神科に比べると少数です。
リハスタッフや介護職は別として、病棟に男性が主治医と自分だけということも珍しくありません。
女性特有のトゲや性格のキツイ部分も目にしなければなりません。
今までと違い女性同士のイザコザや派閥トラブルなど、ドロドロとした人間関係も多少は出てきます。
女社会で生き抜く覚悟を持つことが必要です。
ハードな内容が続きましたが、臆することも心配することもありません。
これは一般科へ転職する人なら誰もが体験して乗り越えています。
あなたなら必ず乗り越えられますよ。



めっちゃ大変そうだね、精神科のスキルで役立つことは無いの?



次から精神科の役立つスキルを解説するよ。
精神科のスキルは一般科でも役立つ


現在は高齢者の4人に1人は認知症と言われていますし、認知症患者さんの数は時代とともに増えています。
一般科にも認知症の患者さんは必ずいますし、精神疾患を持つ患者さんも多いです。
一般科でこのような患者さんへの対応スキルを持っている人は少ないです。
精神科で身につけたこのスキルはとても役立ちます。
精神科看護師さんには慢性期の病院がおすすめ


一番大事なのは「無理なく長く勤めることができる職場」を選ぶことです。
もしあなたの行きたい希望の科があればそこに行くのが一番です。
ですが、多くの方がすすめるような最初からバリバリの急性期に行くことはおすすめしません。
たしかに急性期では多くのことが覚えられます
しかし、業務が忙しすぎてプリセプターに教える余裕がないことや、雰囲気が殺伐としていて教えてもらえるような空気ではない場合も多々あります。
そんな職場ではメンタルが持ちません、最悪辞めてしまうことにもなりかねません。
慢性期ならまだ余裕があるので、そこまでのことはありません。
特に下記の職場なら急性期ほどの忙しさもなく、看護技術も学べるのでおすすめです。
なので無理なく長く働ける職場だといえます。
【元精神科看護師が解説】精神科から一般科へ転職おすすめの科3選で精神科看護師さんが無理なく働ける病院を解説しています。
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私も一般科で頑張れそうな気がしてきたよ。
一般科へ転職する際のよくある7つの不安を解説します。
👉【元精神科看護師が解説】一般科へ転職する際のよくある不安7選を解決!!
【まとめ】一般科へ転職するために必要なこと
- 一般科の経験がなくても転職先では「経験年数」でみられる。
- 一般科は想像以上に大変なことを覚悟する
- 一からやり直す気持ちで臨むことが必要
- 同僚の引き止めを振り切る
- 女社会で生き抜く覚悟を持つ
- 精神科の傾聴スキルや不穏への対応、抑制のやり方などは一般科でも役立つ。
- おすすめの転職先は慢性期
一般科への転職は大変ですが、精神科では経験できない新しいことをたくさん学べます。
そして学んで経験した分「できる看護師」になれます。
もう「使えない看護師」なんて言わせません。
一般科の経験を積んで、充実したあなたらしい看護師ライフを送りましょう!!
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