
こんにちは、元ブラック企業サラリーマンで現看護師のノブです。
https://twitter.com/nobuban1200s2
これから准看護学校に入学される方、現在在学中の方、准看護師として働いている方は
「准看護師として働いていくべきか? 進学して看護師になるべきか?」
こんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
ぼく自身も2年間准看護師として、働いた経験があります。
ぼくの場合は進学して、正看護師になりました。
もし進学するかお悩みでしたら、何かの参考にはなるかと思い体験談を記事にしてみました。
この記事はブラック企業サラリーマンから、准看護師を経て看護師に転職し看護師歴16年。
ケアマネージャーと認知症ケア専門士の資格を持つ、ぼくが書いています。
准看護師として働いて、ぼくが思った4つのこと

ぼくは某大手ブラック企業に入社し、5年間サラリーマンを送った経験があります。
壮絶ないじめやパワハラにも会い、結果心身を壊して退職しました。
その後、看護師を目指して勉強を始めました。
准看護学校入学から始まり、2年間准看護師として働き、現在は看護師として働いています。
准看護師として働いてきた中で、あらゆる面で日々正看護師との差を感じてきました。
資格の差・給与面での差はもちろんですが、働く中で圧倒的に自分に足りない、4つのことがありました。
①知識量が違う

准看護師の自分と正看護師とでは、知識量が圧倒的に違いました。
1つの疾患をみても、ぼくの知識が3だとしたら。
正看護師の知識は、倍以上の6も9もあるということを日々感じていました。
受けてきた教育が違うから当たり前ではありますが、これだけの差があるということは、当時のぼくにはかなりショックでした。
②アセスメント能力が違う

アセスメントとは簡単に言うと「患者さんの情報から、患者さんの問題点や問題点の優先度を判断して、看護ケアの方向性を決めること」です。
これだと、まだわかりずらいですよね?
例えば「37度の熱があり体が震えていて、寒気を感じて動えない人がいた」とします。
この人に「今何が起きていて? これから何が起きるか予測して? 何をすべきか?」
これがアセスメントです。
この例なら
「現在は風邪もしくは、インフルエンザなどの感染症にかかってるかもしれない」
「これからもっと熱は上がるだろう」「今は寒気もあるので保温が必要、熱も上がり汗もかいてくるだろうから、水分補給が必要だ」とアセスメントできます。
説明が長くなりましたが、このアセスメント能力があまりにも違い過ぎるのです。
アセスメント能力は看護する上で、超重要な能力です。
ぼくの倍以上のアセスメント能力が、正看護師にはあると痛感していました。
先程のような例でも、アセスメントできる範囲も深さも全然違います。
なので、人に説明する時の信憑性も説得力も全然違ってきます。
③実践力が違う

アセスメント能力がこれだけ違うということは、動きも全然違います。
先程の例なら、ぼくは「保温と水分補給」で止まり、布団や電気毛布で保温ぐらいしか動けません。
しかし、正看護師は「これから呼吸状態が悪化してくる恐れもある、なので酸素吸入の用意も必要だ」「呼吸状態が悪化して痰が自力で出せなくなるかもしれない、なので喀痰吸引の用意が必要だ」とこれから起きるであろうことを、次々と予測して動けるのです。
正看護師と比べて、自分の実践力の低さに危機感すら感じていました。
④結果、自分とは全くレベルが違う

「自分とは全くレベルが違う、自分はどこをとっても劣っている」と常に感じていました。
ぼくより年下の准看護師の先輩で「准看でも充分やっていけるよ」「別に無理して正看行く必要もないしね」という人もいましたが、こういう人をみると反面教師になり、更に危機感は強まります。
2年間の経験で全てのことが、できるわけないですが「自分はこのまま年を取り経験を積んでも、正看護師のレベルには絶対に行けない」という確信がさらに強くなっていきました。
①知識量が違う
②アセスメント能力が違う
③実践力が違う
④結果、自分とは全くレベルが違う
結果、進学する意思がさらに強くなった

ぼくは准看護学校入学前から正看護師になると決めていました。
このような「自分とはあまりにも違う」という日々の現実が、進学するという意思をさらに強くしてくれました。
この2年間でわかったことは「このまま年をとっても何も変わらない」「このまま経験を積んでも実力は変わらない、年を取るだけだ」
これを解決するには、最低でも正看護師にならなければいけない。
結果、ぼくは進学して正看護師になりました。
正看護師になってみて、わかったこと
准看護師時代の自分と比べると、正看護師になった自分を比べると、知識量とアセスメント能力は格段に上がりました。
ですが、実践力はすぐには上がりませんでした。
当たり前ですが、知識・アセスメント能力だけあっても、実践での数をこなさなけば実力はつきません。
わからないながらも准看護師時代に、もっと実践を積んでおけばよかったと後悔もしました。
知識・アセスメント能力は、あくまで前提であって、その上で実践をこなさなければ動くことは出来ません。
それでも実践を重ねていき、段々と動けるようになっていきました。
今でもこの積み重ねだと思い、日々を過ごしています。
少しでも進学するかどうか、迷っている方へ

ぼくは人より仕事ができるわけでもないし、人よりも要領が悪く不器用です。
なので、このような2年間を過ごしてきました。
今でも勉強しなければならないことは沢山あります。
ぼくは決して准看護師として働いていくことを、否定しているわけではありません。
むしろ、准看護師として働いた日々があったおかげで、進学することができたと思っています。
准看護師でバリバリに仕事をこなして、リーダーシップを発揮している人もいます。
准看護師として働いていくことも素晴らしいことです。
ですが、もし少しでも進学するかどうか迷われているなら、ぼくは迷わず進学することをお勧めします。
人それぞれに御自身の年齢や、御家庭の事情もおありだとは思いますが、進学したほうが収入も増えますし転職の幅も広がります。
決して楽な2年間ではありませんが、御自身が圧倒的に成長することができます。
今後さらに幸せな人生を送るためにも、もしあなたが迷われているならば、ぼくは進学することをお勧めします。
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