コロナ禍での面会禁止の現状と、残されたご家族が今できることは何か?
現在はコロナ禍で面会禁止されています。
ご家族が現在入院中もしくは入所されている方なら、こんなお悩みをお持ちではありませんか?
うちのおばあちゃん肺炎で入院中なんだけど、コロナで面会禁止だからもう半年以上も会ってないんだよ。
おばあちゃん大丈夫かな?一目でいいから会いたいな?
私もおじいちゃんが入院して半年以上、面会してないのよね。
認知症もあるし私のこと覚えてるかな?
せめて私のこと忘れちゃう前に、一度会いたいな?
大切なご家族に長い間面会できないのは、言葉にならないほど辛いものです。
ですが施設側もこのことは充分に理解し、できる限りの対策を行っています。
ご家族が入院・入所中にできること
①手紙や写真を送る
②愛用していた品があれば、施設の許可を得た上で送る
ご家族がこれから入院するかもしれない場合にできること
①入院入所施設にズーム面会など行ってるか確認する?
②急変時の面会は可能か確認する?
③携帯電話は持参可能か確認する?
ご家族が病院・施設側にやってはいけないこと
①許可された人数以上の面会を要求する。
②夜間や夜中に「変わりありませんか?」と状況確認の電話をかける。
③月に何度もズーム面会の申し込みをする。
この記事では以上について解説していきます。
この記事は准看護師を経て、看護師に転職し看護師歴16年。
他にケアマネージャーと認知症ケア専門士の資格を持つ、ぼくが書いています。
コロナ禍で医療・介護施設は現在面会禁止です
現在のコロナ禍で、ほとんどの施設で面会禁止となっています。
一般の方には「なぜそこまでするのか?」「死に際までも会えないのは酷すぎないか?」と思われる方もいらっしゃいます。
ですが外部の面会者からコロナウィルスが持ち込まれ、そこからクラスターが発生する可能性は充分にあるのです。
まずあなた自身がコロナに感染していないか?
確認しておくことが必要です。
発熱など異変があった時はすぐに医療機関を受診しPCR検査を受けましょう。
なぜ面会禁止なのか?
入院されてる方は入院した病気により、抵抗力も弱っています。
ましてや高齢者の方なら成人よりも抵抗力は弱いです、なので通常ならかからないような病気にも容易にかかる可能性があります。
コロナウィルスは発熱する前が、一番感染力が高い特徴があります。
そうなると面会者に自覚症状がなく感染している場合が充分にあります。
そんな面会者から感染することは容易に想像できます。
呼吸器疾患や糖尿病があり肥満傾向にある方、高齢者の方はさらにコロナにかかるリスクが高まります。
こうして一人の感染からクラスターが起こり、他の多くの方々も感染してしまうという大惨事が起きてしまうのです。
このように他の方々の感染を防ぐ、という意味でも面会を制限しているのです。
面会禁止はあなたのご家族と他の方々を、感染から守るために行ってるんだよ。
面会者である自分が原因でクラスターを起こす可能性がある。
場合によっては「今生の別れ」となる場合もあります
高齢者の場合だと、急変して亡くなることも珍しくありません。
入院しているからと言って必ずしも良くなるわけではなく、抵抗力や体力が徐々に落ちていき亡くなることも多いです。
現在のコロナ禍だと急変してすぐに亡くなっておかしくない状態でも、医師から面会許可が出ないことがほとんどです。
むしろほとんどの病院がそうです。
面会を許可する医師もいますがごく少数です。
そんな中で入院するということは「今生の別れ」となることが、充分あり得るということを理解しておく必要があります。
悲しいけど最後に会えたのが、入院した時ってこともあるんだよ。
ご家族が入院中入所中・これから入院入所するかもしれない?
残されたご家族が今できること
このような厳しい状況の中で、高齢者の方と暮らしているご家族は「うちも入院入所するかもしれない、そうなったら今生の別れになるかもしれない」という危機感を持っていたほうが賢明です。
まず在宅で一緒に暮らせることが出来る状態では「今一緒に暮らしている時間を大事にする」ということが大切です。
ほとんどの方が何かあってから、このことを後悔されています。
ご家族が入院入所中にできること
①手紙や写真が送られてくるだけでも、心の支えになります。
②ご本人の愛用品があれば、それが手元にあるだけでも落ちつきます。
③入院入所中の生活は紛失盗難の危険があり、持ち込み品は制限があるので事前に病院や施設に確認しましょう。
ご家族がこれから入院するかもしれない場合にできること
①積極的にズーム面会を行っている病院や施設も多いです。
事前にズーム面会など行ってるか 確認しましょう。
②前述したように急変しても、面会できない場合がほとんどです。
③駄目かもしれませんが、急変時に面会できるか確認しておきましょう。
③高齢者で認知症がある方の場合は、 携帯電話の管理が難しいです。
病院や施設側でも責任を負えないので、自己責任になる場合が多いですので、事前に確認しましょう。
誰がいつ入院するかなんてわからないからね。
今一緒に暮らせてることに感謝して、日々を大切に過ごしてね。
ご家族が病院・施設側にやってはいけないこと
ご家族も何か月も会えないと心配になります。
「病気は進行してないだろうか?」「入院して認知症が進んでないだろうか?」「一目でいいから会いたい」
様々な思いをお持ちです。
このお気持ちはとても大切ですし、誰しも思う暖かい気持ちです。
ですが思いが強いゆえに、あまりよろしくない行動に出られる方もおられます。
このような行動は病院・施設側も対応に苦慮しますのでお控えください。
①許可された人数以上の面会を要求する。
②夜間や夜中に「変わりありませんか?」と状況確認の電話をかける。
③月に何度もズーム面会の申し込みをする。
①面会人数に制限があるのは外部からの感染を防ぐためです。
面会人数が多ければ多いほど、感染リスクは高まります。
ご家族の感染を防ぐ意味でも、面会人数の制限は守りましょう。
②夜間や夜中にご家族の状況確認の電話をされる方は時々おられます。
夜間や夜中は勤務してる職員も少なく、そんな中で多くの患者さんや利用者さんを看ています。
夜間に急変することも多いです。
なので夜間や夜中の電話確認はお控えください。
③どの御家族もズーム面会を希望されていますが、ズーム面会の機材に限りがあるため、どうしても1日の面会枠が決まっています。
病院・施設側もできるだけ多くのご家族に利用していただきたいと思い実施しています。
皆さんが均等に利用するため、月に何度もズーム面会を申し込むのはお辞め下さい。
病院や施設も受付時間が決まってるので、急ぎじゃなければ受付時間内に電話してね。
👉看護師の一日の仕事の流れを教えて(病棟勤務の場合)?
👉看護師の夜勤の仕事とその流れを教えて?
まとめ
面会禁止は入院されてるあなたの大切なご家族と、他の方々を感染から守るための措置です。
辛いお気持ちはお察ししますが、状況が変われば面会ができることも充分にあります。
いつかはわかりませんが、面会できるようになる日がいつかまた来ます。
今回の記事で面会禁止の理由とご家族ができることを理解していただき、あなたができることを実践されてみて下さい。
行動を起こすことでご家族のためになりますし、面会できない辛いお気持ちを和らげるきっかけにもなります。
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