- 最初に慢性期で一般科に慣れておく理由
- 慢性期が基本を学べる理由
- 転職してから一人前になれるための期間
- 情報収集しておくことの必要性とおすすめ看護師転職サイト
一般科に転職して看護技術を身につけたいけど、精神科看護師には急性期と慢性期どっちがおすすめかな?
精神科看護師さんは、看護技術や身体アセスメント能力に自信がなく悩んでいる方は本当に多いです
正直、精神科でキャリアを積んでも期待はできません。
私も精神科のみ10年経験して、40歳で一般科(療養型病院)へ転職した元精神科看護師です。
40歳で転職してもこのような一般科スキルを身につけることができました。
また年間休日120日以上で有給取得も可能になり、年収も50万ほどアップしました。
40歳の私でも一般科で12年働いていますので、本記事は誰でもできる再現性のある方法です。
看護技術のレベルを上げるためには、一般科(身体科)で実際に経験を積まなければ、できるようになりません。
せっかく勇気を出して転職するんですから、やめずに長く働かないともったいないです。
重要なのは心も身体も無理なく長く働ける職場を選ぶことです。
ぶっちゃけ、いきなり急性期だとハードルが高すぎます。
その後は急性期にステップアップすることも可能です。
まずは慢性期で一般科の経験を積んで、もっとレベルの高い看護技術、身体アセスメント能力を身につけましょう!!
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「慢性期」「急性期」精神科看護師に向いてるのはどっち?
急性期とは
急性期とは、簡単にいうと「病気になりはじめた時期」、経過が早く患者さんの状態は刻一刻と変化していきます。
症状が急激に現れるため身体的、精神的な負担が大きいです。イメージ的には「救命病棟24時」のような感じです。
とにかく忙しく即戦力を欲しがっていますので、精神科看護師さんを採用したがりません。
慢性期とは
急性期を脱して病状が安定している時期、再発のため長期にわたる治療を続ける必要があります。
患者さんが治療に対して後ろ向きになってしまう場合もあり、精神的援助を行い社会復帰を後押しすることが大切なので、精神科看護師のスキルが活かせます。
スタッフの年齢層や経歴も様々で雰囲気が精神科に似ています。
時間に余裕があるので働きやすく精神科看護師に向いています。
一般科で役立つ「精神科神スキル3選」
最近は一般科でも認知症や精神疾患を持つ患者さんは多いです。
ですが、多くの一般科看護師はこのような患者さんに苦手意識を持っています。
こんな時に精神科スキルが役に立ちます。
一般科で役立つ精神科スキル
- 傾聴能力
- 不穏時の対応力
- 精神薬の知識
- ADL、IADLの介助
傾聴能力
精神科看護師さんは患者さん訴えの傾聴に長けています。
会話の言葉の裏にあるもの、口調、表情、雰囲気などから患者さんの真意をくみ取ることができます。
不穏時の対応力
一般科看護師は不穏時の対応が苦手な方が多いですし、対応もあまり上手ではありません。
精神科スキルがあれば会話のかけひきで不穏を静めたり、不穏の原因を探ることができます。
精神薬の知識
一般科看護師は精神薬の知識がない方が多いので、精神科での知識が役立ちます。
ADL、IADLの介助
一般科に入院する精神疾患を持つ患者さんはADL・IADLが自立していない場合が多いです。
特にIADLは「身の回りの物品の管理ができない」「持ち込んだおやつの管理ができない」など精神科あるあるのような事例が多く、精神科スキルを活かすことができます。
精神科看護師さんは慢性期に向いています
精神科看護師さんの強み
- 患者さんとじっくり向き合う忍耐力
- 言葉以外のサインに気づく観察力
精神科看護師さんは精神科で鍛えられているので、このスキルを充分に持っています。
一般科の方は比較的このスキルが欠けてる方が多いです。
なので、精神科看護師さんは慢性期に向いています。
「いきなり急性期」は身も心も持ちません
カッコよくバリバリの急性期で働きたいな。
ちょっと待って、いきなり急性期は危険だよ。
「急性期でバリバリ働ける看護師になりたい」と思う方は多いと思います。
やる気に満ちていることは大事ですが、精神科看護師さんがいきなり行くのはハードルが高いです。
いきなり急性期で働くのは身も心も持ちません。
とにかく急性期は激務です、今までとは業務内容も時間管理もけた違いに厳しくなります。
激務なうえに教えるプリセプターに余裕がない、最悪の場合お荷物扱いされることもあります。
そうなるとせっかくやる気と希望に満ちている方でも、心が折れてしまいます。
一番最悪なのはそのまま退職してしまうことです。
まずは慢性期に転職して一般科に慣れましょう
いきなり急性期はハードル高いなら、どの科に行けばいいの?
まずは慢性期に行くのがおすすめだね。
最初は慢性期で一般科の業務になれることが大切です。
代表的な慢性期の病棟は下記の3病棟になります。
- 療養病棟
- リハビリ病棟
- 整形外科病棟
慢性期の一日の流れは看護師の一日の仕事の流れを教えて(療養病棟勤務の場合)?で解説しています。
下記の表で慢性期と急性期の特徴を比較してみましょう。
比較すると急性期はかなりハードで、ぶっちゃけ新人さんにやさしくないことがわかります。
対して慢性期は働きやすく新人さんに優しい環境です。
慢性期をおすすめする理由
- 急性期ほど激務ではないため、教える側にも余裕がある
- 残業や休日出勤が少ない
- 看護技術・手技・ME機器の操作など基本的なことを一通り体験できる
- 残業や休日出勤が少ない。
- 教育内容は急性期と変わらない
激務だとどうしても病棟の空気もピリついて、イラつくスタッフもいます。
新人さんはわからないことだらけですので、どうしても質問が多くなります。
急性期はピリついた雰囲気で質問しづらく、新人さんには辛すぎます。
慢性期の多くは「安心して質問できる雰囲気」があります。
なので「まずは慢性期で一般科に慣れる」ことがおススメです。
このような環境なら心が折れることなく働くことができます。
療養病棟の日勤の流れはこの記事からどうぞ👉看護師の日勤の仕事の流れを教えて(慢性期療養病棟勤務の場合)?
焦らずに慢性期で慣れたら急性期にも行けるよ!!
また「院内の教育内容が急性期より内容が落ちるのでは?」と不安に思われるかもしれません?
安心してく下さい。
急性期・回復期・慢性期ともに教育内容は変わりません。
なぜなら、ほとんどの病院では急性期・回復期・慢性期に関わらず厚生労働省が作成した「新人看護職員研修ガイドライン」に基づき新人教育が行われています。
そして、このガイドラインは急性期・回復期・慢性期に関係なく新人看護師が臨床実践能力をつけるために作成されているからです。
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看護の基本は慢性期で作られる
下記は急性期・回復期・慢性期で得られる知識や必要な力を表で表しています。
慢性期の現場では人工呼吸器の操作や輸液ポンプ・シリンジポンプの操作などありますので、一通りME機器の操作も学ぶことができます。
慢性期の項目は看護の基本となり、基本をしっかり学ぶことができます。
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回復期は慢性期ほど看護技術を学べません
慢性期はわかったけど回復期ってどうなの?
回復期は慢性期よりも患者さんの展開が早く「回復期ならではの看護」が学べます。
実際の現場、回復期リハビリテーション病院では病院によって患者さんのレベルが違います。
患者さんのレベルによりADL拡大から社会復帰するまでと、様々なレベルの看護を学ぶことができます。
ですが、病院によってはバイタル測定と注射・点滴ぐらいしか看護技術がないところもあります。
CV挿入やPICC挿入も行わないところがあるので、看護技術を学びたい方は慢性期のほうが勉強になります。
だいたい2年あれば一人前になれます
どのくらいで一人前になれるのかな?
一人前になるまでを経過ごとに解説します。
まず最初の1ヶ月は日勤のみで1日の流れを覚えます。
そして2ヶ月目もしくは3ヶ月目くらいから夜勤に入ります。
最初の1~2回は見習い夜勤でプリセプターがついてくれます。
6ヶ月ほどたてば緊急入院や急変に当たることも何度か出てきます。
一人で全て対応できなくても場数を踏めば慣れてきますので、積極的にできることはやらせてもらいましょう。
個人差によりもっと早い方もいますが、1年経験したらリーダー業務ができるようになります。
2年経験したら一通りの看護技術は学べます。
リーダー業務・緊急入院・急変もかなり数をこなして慣れています。
2年あればほとんどの経験して数もこなしているので一人前になっています。
経験を積んでから急性期に行くことも可能です
慢性期・回復期で基本を学んで、経験を積んでおけば急性期に行くことも可能です。
むしろ精神科経験のみよりも経験があるので、採用されやすくなります。
また精神科に戻ることももちろん可能です。
その時には一般科を経験したスキルとキャリアがあるので精神科でも重宝されます。
精神科のみのキャリアと将来に不安を感じていたのなら、この機会に一般科への転職を検討してみませんか?
おすすめの一般科病院はコチラから👉【元精神科看護師が解説】精神科看護師さんの転職におすすめ一般科病院ベスト 3!!
これからは精神科看護師さんも一般科(身体科)スキルが必要な時代
ご存じの通り日本の高齢化はどんどん進んでいきます。
今から3年後(現在2022年)団塊の世代が75歳以上になる2025年には、75歳以上の後期高齢者は国民全体の26.1%(2401万人)にもなります。
高齢化の波は精神科にももちろんきます。
今後は一般科(身体科)スキルがあるのとないのとでは雲泥の差が出てしまいます。
なるべく若いうちに慢性期で一般科スキルを身につけましょう。
一般科も経験して生き残れる人材になろう!!
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情報収集しておくだけでも有利になります
一般科スキルが必要なのはわかったけど、そう簡単に転職できないよ!!
今の精神科のお仕事も大事です、ほぼ100%の方がすぐに転職を考えることはできません。
ですが、情報収集だけなら精神科にお勤めしながらでもできます。
安心してください。
情報収集したからといって必ず転職しないといけないということではありません。
転職自体が初めての方もいらっしゃるでしょう。
そこで精神科看護師さんにおススメなのが「看護roo」です。
「看護roo」は初めて転職する方へ手厚いサポートに定評があるので安心して利用できます。
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情報収集しておくだけでも今後の未来は違ってきます。
ここまで読んで下さっても行動されるのは「10人中1人」です。
この「1人」になれるかで今後の看護師人生は変わります。
この機会に登録だけしておきましょう。
3分ほどの登録であなたの看護師人生は大きく変わります。
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