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精神科看護師はメンタル病む?|メンタルが病む4つの理由と対処法5選

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この記事の内容
  • 精神科看護師のメンタルが病む理由
  • 精神科看護師のメンタルを病まないための対処法
  • もしメンタルが病んでしまったらどうしたらいいのか?
悩める精神科ナースちゃん

精神科看護師はメンタルが病むって本当ですか?

「精神科看護師はメンタルが病む」と看護業界ではよく言われています。

精神科看護師は心身ともにハードな状働いており、一般科とは違う大変さがあるのも確かです。

私も精神科に勤務していたころに、メンタルが病んでしまったことがあります

この記事を書いた人
  • 元精神科看護師
  • 精神科のみ10年経験後、40歳で一般科(療養病院)に転職する
  • 現在は一般科に勤務し13年目になる
  • ケアマネージャー、認知症ケア専門士の資格あり
私がこの記事を解解説します

ですが、すべての精神科看護師はメンタルが病んでしまうのでしょうか?

メンタルが病んでしまうのを防ぐために「病んでしまう理由」と「病まないための対処法」を知っておくことが必要です。

この記事を最後まで読んでいただくことで、メンタルを病まずに精神科で働くための知識を得ることができます。

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目次

精神的にタフじゃないと精神科看護師は病みやすい

精神科看護師は心身ともにハードな仕事です。

患者からの暴力や暴言もあり常に危険にさらされています。

現場ではケガすることもメンタルが傷つくことも当たり前にあります。

ですが、精神科看護師の心のケアやフォローはないがしろにされているのが現実です。

そのため精神科看護師の離職率は他科に比べて高くなっています。

入職後1年以内の離職率は8.8%であり、精神科医療を行う病院での離職率は10.0%と全体の離職率よりも高い結果が報告されている。精神科では患者の暴力があることや自殺念慮への対応等、精神科特有のストレスが示唆されている。

引用:精神科病院に対する職場認識に対する研究

上記の研究結果からわかるように、精神的にタフじゃないと精神科ではメンタルを病みやすいのが現実です。

精神科看護師に向いている人の4つの特徴

精神科看護師に向いている人の特徴は下記の4つです。

  • 精神的に強い
  • 患者と長期的に向き合える
  • 観察力が鋭い
  • 精神科以外にも興味がある

精神的に強い

精神科では患者からの暴言・暴力は必ずあります。

このストレスに勝つことができる、精神的に強い人は精神科看護師に向いています。

患者と長期的に向き合える

精神科では何年と長期にわたって入院している患者が多数います。

このような長期入院患者と向き合える力が精神科看護師に必須です。

観察力が鋭い

精神科の患者は自分の気持ちや感情を上手く訴えられない人が多いです。

上手く訴えができない人の変化を感じ取ることが必要とされます。

このような観察力の鋭さが精神科では必要です。

精神科以外にも興味がある

精神科看護師だからといって、精神面だけ看るわけではありません。

精神薬の副作用でイレウスや悪性症候群になる患者もいます。

身体アセスメントや看護技術も要求されます。

なので、精神科以外のことも知りたいという知識欲が必要です。

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次に精神科看護師が病む理由を解説します。

精神科看護師のメンタルが病む4つの理由

精神科看護師のメンタルが病む理由は主にこの4つです。

  • メンタルが弱い
  • 真面目で一生懸命
  • 患者からの暴言・暴力
  • 看護技術が身につかない

①メンタルが弱い

言わずもがなですが、メンタルが弱いと病んでしまいます。

実際の現場では職員のメンタルのフォローは不充分です。


勤め先がこのような体質ではメンタルが弱いとやっていけません。

≫こちらでメンタルを強くする方法を解説します

②真面目で一生懸命

真面目で一生懸命なことは素晴らしいことです。

ですが、精神科ではこのような人ほど病みやすいです。

精神科は患者の個性や性格によって対応を変える必要があります。

教科書やマニュアルのような対応が通用しないことも多々あります。

真面目に一生懸命看護したとしても、患者の精神状態がよくなるとは限りません。

そのため、真面目で一生懸命な人ほど病んでしまいます。

③患者からの暴言・暴力

精神科では患者からの暴言・暴力は避けられません。

正しい対応をしても暴言・暴力をうけることもあります。

私も患者に眼鏡を壊されたこと、胸ぐらをつかまれた経験があります。

④看護技術が身につかない

精神科では基本的な看護技術しか身につきません。

多くの精神科看護師が自分の看護技術に自信がないのが現実です。

私も一般科で働く同期と比べて、自分の看護技術の未熟さに引け目を感じていました。

以上の理由で精神科看護師は病みやすくなってしまいます。

では、メンタルを病まないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?

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精神科看護師がメンタルを病まないための5つの対処法

精神科看護師がメンタルを病まないための対処法は下記の5つです。

  • あまり一生懸命にならないようにする
  • 患者の対応が上手いスタッフから学ぶ
  • 暴言は受け流す
  • 暴力を受けそうならすぐに助けを呼ぶ
  • 外部の研修会に参加する

あまり一生懸命にならないようにする

真面目で一生懸命な人ほど完璧を目指して疲弊してしまいます。

そもそも精神科で完璧な対応を行うのはかなり難しいことです。

日々の業務で100%で行わず80%の力で行うことがポイントです。

毎日20%の余力を残して自分に余裕を持たせましょう。


余裕を持つことでメンタルも少しづつ強くなっていきます。

患者の対応が上手いスタッフから学ぶ

精神科ではコミュニケーションがとりずらい患者や、性格的にクセのある患者は多いです。

患者への対応が上手いスタッフから、対応方法やコミュニケーションの取り方を学びましょう。

このようなスタッフはスタッフへの対応も上手いので、積極的に話しかけて対応方法を盗んでください。

対応が上手くなると、患者からのストレスと職員からのストレスも減っていきます。

暴言は受け流す 

患者から暴言を言われても真に受けてはいけません。

柳の枝のように受け流してください。

全く気にしていない態度をみせることが必要です。

暴力を受けそうならすぐに助けを呼ぶ

精神科で働いていると暴力を受けそうになる場面もあります。

暴力を受けそうになったら、すぐに助けを呼んでください。

決して一人で対応してはいけません。

もし、身の危険を感じたら下記のように行動してください。

身の危険を感じた時の4原則

  • 助けを呼ぶ
  • 一人で対応しない
  • その場から逃げる
  • 男性職員と対応する

外部の研修会に参加する

精神科看護師は患者からのストレスに加えて、看護技術が身につかないことのストレスもあります。

看護技術・身体アセスメント能力を身につけるために外部の研修会に参加しましょう。

≫全日本病院協会では看護師を含めたコメディカルスタッフのための研修を行っています。

知識をつけることで自信がついてストレスも減ります。

以上の5つの対策を行いうことで、精神科勤務で病むリスクを減らすことができます。

とはいえ、それでもメンタルが病んだ時はどうしたらいいでしょうか?

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もしメンタルが病んだら無理せず休んでください

メンタルが病むくらい真面目に一生懸命な人ほど「休んではいけない」「周りに迷惑がかかる」と考えがちです。

もしもメンタルが病んでしまったら、無理して働き続けてはいけません。

さらにメンタルが病み≫うつ病になってしまいます。

あなた自身を守るために、一度休職してゆっくり休むか、他科へ転職することを考えましょう。

≫こちらは私がうつになった時の経験談です

メンタルが病んでしまった時にとる行動

  • 休職してゆっくり休む
  • 他科へ転職する

①休職してゆっくり休む

ゆっくり休んで心身ともに回復させることが必要です。

勤め先に相談して≫休職願いを出しましょう。

もし勤め先が休職を認めない場合は、他の精神科を受診して診断書を出してもらうという方法もあります。

休職中は≫傷病手当金を受給できますので申請してください。

給付金額の目安は毎月の給与の2/3ほどです。

②他科へ転職する

精神科看護師は業務でのストレスの他に「看護技術が身につかない」というストレスを抱えています。

この機会に一般科へ転職してスキルアップするのもおすすめです。

精神科看護師は一般科でやっていけないといわれますが、そんなことはありません。

一般科の慢性期なら無理せず転職できます。

≫こちらで精神科看護師におすすめの転職先を解説します

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精神科はネガティブなことばかりではありません。

精神科看護師ならではのやりがいもあります。

精神科看護師のやりがい

精神科看護もネガティブなことばかりではありません。

日常のコミュニケーションの中でやりがいを感じられます。

抑うつ的な患者から笑顔が見られるようになった
不穏な患者が落ち着きを取り戻した
・患者が社会復帰できた

日々の関わりでこのような変化がみられると、とてもうれしくなります。

これらは精神科看護ならではのやりがいといえるでしょう。

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まとめ

精神科看護師が病んでしまうのは「患者からの暴言・暴力」など外的要因もありますが「真面目で一生懸命」という内的要因も大きいです。

真面目で一生懸命な人ほど頑張りすぎてしまいます。

ぶっちゃけ、精神科看護師の心身の安全はしっかり守られてはいません。

がんばりすぎずに常に80%の力で仕事を行いましょう。

20%の余力を残すことで、余裕が生まれ少しづつメンタルが強くなります。

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