元精神科看護師が「精神科のみのキャリアに不安を感じる精神科看護師さん」の失敗しない一般科への転職をサポートします。

元精神科看護師が解説|精神科看護師を辞めたい6つの理由とその対処法

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この記事はこんな方におすすめ
  • 精神科が嫌になり精神科看護師を辞めたい方
  • 辞めたい理由と対処法を知りたい方
  • 辞めた後の転職先を知りたい方
悩める精神科ナースちゃん

精神科看護師が嫌になり辞めたいです。
辞めたい時の対処法と辞めた後の転職先を教えてください?

この記事ではこんなお悩みを解決します。

この記事を書いた人
  • 元精神科看護師
  • 精神科のみ10年経験後、40歳で一般科(療養病院)に転職する
  • 現在は一般科に勤務し13年目になる
  • ケアマネージャー、認知症ケア専門士の資格あり
筆者のノブと申します。

ストレスフルな現代社会で精神科は非常に重要な科です。

ですが、そこで働く精神科看護師さんは体力的・メンタル的にもハードです。

患者さんとのコミュニケーションの難しさ、暴言・暴力でメンタルが疲弊してしまい、ご自身のメンタルが病んでしまう方もいます。

  • 朝起きれなくなり涙が出てきてしまう
  • 仕事に行こうとすると急に吐き気におそわれる
  • 家でも仕事のことを思うとパニックになってしまう

ここまで追い込まれてしまうこともめずらしくありません。

そんな日々の中で「精神科看護師を辞めたい」と思う方は珍しくありません。

この記事では

  • 精神科看護師を辞めたい理由
  • 精神科看護師を辞めたい理由への対策
  • 精神科看護師を辞める前の準備
  • 精神科看護師におすすめ転職先5選

以上を解説します。

下記は精神科から一般科へ転職するための完全ガイドです。

目次

精神科勤務のストレスで心身に異変があれば赤信号

ちょっとしたストレスでたいしたことないと思っていても、いつのまにか追い込まれ深刻な状況になっていることがあります。

  • 「急にめまいがする」など心身になんらかの症状が出る
  • イライラして暴力をふるいそうになる

上記①のように>>心身症の症状がでたらかなり追い込まれています。

このままさらにがんばろうと、ご自身を追い込んでしまうとうつ病になることも充分ありえます。

なのでご自分のメンタルを守るために休職するか、退職を検討することが必要です。

私も精神科看護師をやっていた時に心身症になり、朝起きたらめまいがして立てなくなったことがあります。

当時は患者さんからの暴言・看護技術の未熟さ・自分の看護観と病院の方針が合わないことに悩んでいました。

まさか自分がとはと思いましたが、心身症は急に現れます。

他人事ではありません。


上記②で精神科看護師が患者に暴力をふるい事件となったのが>>滝山病院事件です

精神科看護師が患者に暴力をふるった事件というのは他にもあります。

もしも、あなたが暴力をふるいそうになるくらいストレスで追い込まれていたら、すぐに休職もしくは退職してください。

あなたはそんなことをするために、看護師になったのではありません。

ゆっくり休んでご自身をとり戻しましょう。

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もう嫌だ!! 精神科看護師を辞めたい6つの理由

看護師入職後1年以内の離職率は8.8%に対し、精神科の離職率は10%と他の科に比べて高いです。

精神科看護師を辞めたい主な理由は下記の6つになります。

  • 患者さんとコミュニケーションをとるのが難しい
  • 患者さんからの暴言や暴力
  • 看護技術、身体アセスメント能力が身につかない
  • 職場の方針が自分の看護観とあわない
  • ADL・IADLの介助が多く業務量が多い
  • 精神科以外にやりたいことがある

患者さんとコミュニケーションをとるのが難しい

精神科では患者さんとコミュニケーションをとるのが非常に難しいです。

ささいなことでも反応しやすい方も多く、反応しやすい言葉をさけても意図しない捉え方をされトラブルになることもあります。

また、共感力や感受性が高い方は患者さんからのネガティブ発言に影響されて、ご自身のメンタルが病んでしまう場合もあります。

ノブ<br>

ご自分のメンタルが病むくらいがんばる必要はありません。

元精神科勤務看護師

私自身、周囲からは「共感力・寄り添う力がある」と言われることも多く、精神科医療が面白かったのですが、不眠・躁鬱などの症状を自覚し、自ら退職しました。その後は違う病院の整形外科に転職し、今は普通に働けています。

新卒で入ってから辞めるまでの2年間で、病んで退職する人は毎年2,3人はいました。その数字を多いととるか、少ないととるかは別ですが、病む理由が「患者さんに影響された」なので、他の科とは違う精神科看護師ならではの過酷さがあります。

引用元 https://career-theory.net/want-to-quit-psychiatry-nurse-79124

②患者さんからの暴言や暴力

精神科では患者さんからの暴言や暴力は非常に多く、一般科では問題となるようなことも精神科では「これくらいならたいしたことない」と特別問題視されないこともあります。

そんな中でメンタルが病んでいくこともあります。

ノブ<br>

いくら仕事とはいえ、看護師の心身をないがしろにされる筋合いはありません。

夜勤中にせん妄の患者さんに暴力を振るわれたとき、人間としての尊厳や権利が侵害されたと感じました。自分の命に関わる危険な業務を、長く続けることはできないと感じました。また、そのような人と関わる時の感情のコントロールも難しかったです。

精神科病棟勤務(25歳女性)

引用元 https://career-theory.net/want-to-quit-psychiatry-nurse-79124

特殊な例ですが、2013年、精神科外来で医師が患者を診察中に患者に刺されて亡くなったという事件も発生しています。(参考:診察室で医師刺殺の疑い 北海道・三笠、患者を逮捕

③看護技術、身体アセスメント能力が身につかない

精神科だと基本的な看護技術しか行わないので、看護技術・身体アセスメント能力が身につきません。

ですが急変もターミナル看護もあるので、このまま精神科で経験年数を積んでいくことに不安を感じています。

ノブ

残念ながら精神科でたとえ10年がんばっても看護技術・身体アセスメント能力は身につきません。

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職場の方針が自分の看護観とあわない

精神科も病院によって治療方針や特色が違います。

勤めている病院と自分の看護観が違うとモチベーションが保てません。

結果、やりがいを失ってしまいます。

ADL・IADLの介助が多く業務量が多い

精神科は通常の看護業務の他にADLやIADLの介助が多いです。

歯磨きや洗顔の指導まで行うことも珍しくありません。

一日のほとんどが患者さんの身の回りのケアで終わることもあります。

ノブ

バイタル測定くらいしか、看護師らしい業務が無いとむなしくなります。

精神科以外にやりたいことがある

精神科希望で入職しても「他の科で働きたい」「看護師以外の仕事をしてみたい」といった精神科以外にやりたいことができることもあります。

この状態で精神科看護師を続けていくと、メンタルが追い込まれてしまいます。

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辞めたくなったら6つの対処法でのりきろう

前述の「精神科看護師を辞めたい6つの理由」への対処法を順に解説していきます。

  • 患者さんの対応の上手いスタッフから学ぶ
  • 暴言・暴力への対処法を勉強する
  • 外部の研修会に参加する
  • 自分の看護観に合った医療機関に転職する
  • 業務改善を提案する
  • 他科もしくは他職種へ転職する

患者さんの対応の上手いスタッフから学ぶ

患者さんとのコミュニケーションが難しい場合は、患者さんの対応の上手いスタッフから学びましょう。

なにも看護師だけとは限りません。

介護さんやリハスタッフなど対応がうまいスタッフをみつけたら、その方の対応から学びましょう。

暴言・暴力への対処法を勉強する

暴言には真正面から受け止めていると、こちらのメンタルが持ちません。

たとえ、どんなにひどい暴言を浴びせられても受け流しましょう。

風を受け流す柳のようなイメージで暴言を受け流してください。

もし暴力を振るわれたら、すぐに声をあげて助けを読んでください。

一人で解決しようとすると、もっとひどい暴力を受けてしまうかもしれません。

もし危険を感じたら下記のように行動してください。

危険を感じた時の4原則

  • 一人で対応しない
  • 助けを呼ぶ
  • その場から逃げる
  • 男性職員と対応する

外部の研修会に参加する

看護技術・身体アセスメント能力を身につけるには、外部研修に参加しましょう。

>>全日本病院協会では医師の他に看護師向けのセミナーも開催されています。

まずは興味のあるセミナーに参加することからはじめてください。

自分の看護観に合った医療機関に転職する

勤め先が自分の看護観と合わない場合は、自分の看護観に合う医療機関に転職しましょう。

転職先は精神科病院だけとは限りません。

精神保健福祉センターや障碍者施設なども考慮して探すことが大切です。

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業務改善を提案する

業務量が多いのなら、詰所会議で業務改善を提案してみましょう。

「できる範囲で看護助手さんにも手伝ってもらう」「患者さんの身の回りのケア担当のフリー業務を作る」など改善案がでてきます。

まずは以上の①~⑤をためしてみて下さい。

それでも精神科看護師を辞めたいと思うのであれば、辞める方向に動きましょう。

精神科看護だけが看護師ではありません。

他科もしくは他職種へ転職する

精神科以外でやりたいことがある場合は、他科へ転職もしくは他職種へ転職しましょう。

≫精神科看護師におすすめの転職先5選を解説します。

他科でも働ける科はありますし、医薬品メーカーなど看護師を募集している一般企業もあります。

まずは多職種の求人をさがしてみてはどうでしょうか?

様々な人材紹介会社に所属する転職エージェントに出会える!《マイナビ転職エージェントサーチ》

精神科看護師を辞めて後悔しないために必要な4つのこと

いきなり精神科看護師を辞めてしまってはいけません。

路頭に迷ってお金に困り、結果あせって転職しブラック病院に転職という後悔する結果になりかねません。

辞める前に下記の4つのことをしておきましょう。

  • 精神科を辞める理由を明確にする
  • 退職後の「自分のやりたいこと」と「転職先への希望」を明確にする
  • 精神科での経験をプラスに捉える
  • 失業保険、転職活動中の生活費を把握する

精神科を辞める理由を明確にする

ただ「精神科を辞めたい」というような理由では説得力がありません。

「なぜ辞めたいのか?」を相手が納得できる具体的な理由が必要です。

例えば「これ以上患者さんの暴言や暴力にさらされると、自分のメンタルが病んでしまう」「精神科では一般科スキルが身につかないので辞めたい」といった理由です。

このような内容なら、退職する際や転職先の志望動機や面接でも通用します。

≫こちらで精神科を円満退職するための退職理由を解説します

ノブ<br>

「なぜ辞めたいか?」が「なにをしたいか?」のひんとになります。

退職後の「自分のやりたいこと」と「転職先への希望」を明確にする

精神科を辞めた後、下記の二つを明確にする必要があります。

  • 自分はなにがしたいのか?
  • 転職先へはどんなことを希望するのか?

①には「一般科に転職してスキルアップしたい」もしくは「しばらく休んでから転職活動したい」など具体的にしたい行動を明確にしましょう。

にはあなたの希望する雇用条件などをまとめておきましょう。

必ず希望したいのが「教育体制がしっかりしている」ということです

一般科の基礎を学ぶために必ず入れておきましょう。

無理なく働くためには、下記の条件を入れることをおすすめします。

転職先へ希望すること
  • 教育体制がしっかりしている(必須)
  • 新人看護師の受け入れに積極的
  • 残業や休日出勤が少なく、定時で帰れる
  • パワハラなどなく働きやすい

精神科での経験をプラスに捉える

精神科の経験をマイナスに捉える方も多いですが、マイナスに捉える必要はありません。

精神科で養った傾聴スキルや不穏な患者さんへの対応技術は精神科看護師の強みです。

失業保険と転職活動中の生活費を把握する

転職活動中でも生活費は必要です。

転職活動が長引く場合も考えて3ヵ月~6ヶ月分の生活費は用意しておきましょう。

失業保険給付額は働いていた時の給与の50~80%ほどです。

ノブ

お金にないと転職活動もままなりません。

だいたい下記の金額になります。

離職前の給与(月収)月々もらえる失業手当
25万円12万5千円~20万円
30万円15万円~24万円
35万円17万5千円~28万円

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無理なく一般科スキルを身につけたいなら医療療養病院がおすすめ

精神科しか経験が無いと看護技術・身体アセスメント能力は身につきません。

「看護技術と身体アセスメント能力」を身につけたい方には慢性期の医療療養病院がおすすめです。

急性期じゃないと看護技術が身につかないという方もいますが、そんなことはありません。

医療療養病院でも「看護技術と身体アセスメント能力」はじゅうぶんに学べます。

看護技術を身につけたいと思い急性期に転職する方がいますが、あまりのハードさについて行けずやめてしまう方が多いのが現実です。

急性期ほど忙しくなく残業が少ない職場も多いので、無理せず長く働くことができます。

ノブ<br>

医療療養病院は無理なく働けてスキルアップできるのでおすすめです。

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下記は精神科看護師が働きやすい職場です。

精神科看護師におすすめ転職先5選
  • 医療療養型病院
  • 回復期リハ病院
  • 外来看護師
  • 老健、特養
  • 訪問看護ステーション

≫こちらで精神科看護師におすすめの転職先5選をくわしく解説します

精神科看護師から一般科に転職おすすめ看護師転職サイト3選

当サイトがおすすめする看護師転職サイトは下記3社です。

転職サポートが手厚い看護師転職サイト

≫こちらで上記おすすめ看護師転職サイト3社を解説します

精神科から一般科への転職成功に必要なことは下記の2つです。

  • 転職サポートが手厚い
  • 転職先の内部情報にくわしい

この2つがしっかりしている看護師転職サイトを使うことが重要です。

なぜなら?

転職先の業務内容やパワハラの有無などの内部情報を把握しておかないと、最悪ブラック病院に転職することになるからです。

下記はこの3社をおすすめする7つの理由です。

この3社をおすすめする理由
  • 業界最大手で求人数が豊富
  • アドバイザーが親身に対応してくれる
  • 退職から入職まで手厚いサポートを受けられる
  • 転職先の内部情報にくわしい
  • 完全無料で利用できる
  • 情報収集だけでも利用できる
  • 希望の転職先がなければ転職しないでいい

採用率を高めるため2~3社利用しましょう

下記はリクルートエージェントより引用した画像です。

就職活動で転職エージェントを何社利用したかの調査結果になります。


一般職を含む転職では半数以上の方が転職サイトを2~3社利用しています。

そして1社よりも多くのチャンスと採用を勝ち取っています。


これはもちろん看護師転職でも同じことです。

当サイトでは下記2サイトをおすすめします。

この2社に登録しましょう

なぜ2社なのでしょうか?

3社だとメールや電話などの情報が管理できなくなるからです。

私も体験しましたが3社だと情報管理が大変でそのぶん時間も労力も無駄になります。

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まとめ(精神科看護師を辞めたい?6つの理由と対処法)

「患者さんの暴言や暴力」「看護技術が身につかない」こんな思いでメンタルが病んだり、日々モヤモヤとした思いを抱えるぐらいなら、精神科看護師をやめてご自分にあった科で働くことが正解です。

その方が日々幸せですし、看護師として成長もできます。

私もそう思い行動した一人です。

精神科だけがあなたの職場ではありません。

より良い看護師人生を送るために一歩踏み出してみましょう。

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≫精神科看護師を辞めるか迷ってる方はこちらをどうぞ

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