
こんにちは、元ブラック企業サラリーマンで現看護師のノブです。
https://twitter.com/nobuban1200s2
看護学校入試の面接では「看護観」があるか無いかが問われます。
すなわち「看護観」のある人が「看護師の適性」がある人とみなされ合格する可能性が高くなります。

「看護観」てなに?
どうやったら身につくの?
「看護観」は人それぞれ違うものであり、あなたには「あなたなりの看護観」があります。
この記事では
この「あなたなりの看護観」とはなにか?どのようにして身につけるか?
そして、面接対策に「あなたなりの看護観」をどう網羅していくか?
この疑問をブラック企業サラリーマンから、准看護師を経て看護師に転職し看護師歴16年。
ケアマネージャーと認知症ケア専門士の資格を持つ、ぼくが詳しく解説します。
この記事を読んでわかること
面接では「自分なりの看護観があるか?」をみられます

「自分なりの看護観があるか?」を総合的にみられます
看護師になるには知識や学力だけではなく、人間性も重要な要素です。
「自分なりの看護観」とは「看護師の適性」の一部でもあります。
そのため、看護師という仕事を理解しているか?
協調性はあるか?学習意欲はあるか?マナーが備わっているか?
などといったものが総合的にみられて「自分なりの看護観があるか?」「看護師の適性があるか?」としてみられ採点基準となります。
下記の記事で「自分なりの看護観」について詳しく解説しています。
志望理由書・小論文・面接は一貫性がなければいけない
「看護師の適性があるか?」をみられてるのですから、志望理由書・小論文・面接
の3点に共通した「自分なりの看護観」を出していかなければなりません。
上記の「面接の採点基準」を参考にして志望理由書を書きましょう。
志望理由書と小論文を参考に面接は行われていきます。
面接にふさわしい服装で臨む
当たり前ですが、男女ともに面接にふさわしい服装で臨みましょう。
男性なら白のYシャツにビジネススーツです。
女性なら白のシャツにビジネススーツで、清潔感のある髪型と服装で臨みましょう。
面接の形式と注意点

面接で重要なことは美辞麗句で返答することではありません。
重要なのは「あなた自身の言葉」で返答することです、あなた自身の言葉で相手が納得するような返答をしましょう。
試験会場入りと同時に面接は始まっている
試験会場に入った時から、面接は始まっています。
多受験者や学校関係者に対して、失礼のないよう礼節のある態度で接しましょう。
もちろん、私語などは厳禁です。
面接中は臆せずに、礼節をもってあなたの思いのたけを出しましょう。
個人面接(面接時間5分~20分くらい)
受験者1人に対して面接者が1人または数人という形式で、多くの学校で実施されています。
熱意を持って素直に自分の志望動機、勉学意欲や長所をアピールしましょう
集団面接(面接時間10~30分位)
数人の受験者がいっしょに面接を受けるもの。
全員に同じ質問ではなく、受験者ごとに違う質問がくることもありますし、同じ質問がくることもあります。
ほかの受験者の話も「自分ならこう答える」という姿勢で注意して聞くことが大切です。
討論(面接時間10~20分位)
受験者(5~10名)がグループになり、与えられたテーマでディスカッションをし、意見を述べるもの。指導力、積極性、協調性などがチェックされます。
たとえ相手の意見がおかしなものであっても、相手の意見を認めながら、自分の意見を論理的に主張する態度が必要です。
沢山の発言をすればいいというものではなく、周りの相手の発言量を考慮して、スムーズに討論を展開していけるかが重要になってきます。
面接での答え方「基本3原則」

原則① 質問には具体例を交えて論理的に答える
面接の答え方の大前提は「自分の言葉で具体例を交えて論理的に答える」です。
わからない場合は口ごもったり、黙ったりせずに「勉強不足で申し訳ありません、わかりません」と答える。
少しでもこうだと思った場合には「勉強不足ではっきりとしたことはわからないのですが、こうだと思います」といった、何らかの返答をしましょう。
原則② 必ず「あなた自身の言葉」で答える
よくサイトや本の模範解答をそのまま答える人がいます。
模範解答のまま答えても、面接官には響きません。
なぜなら「あなたがリアルに経験して答えた言葉」ではないからです。
模範解答ではあっても、そこに「あなたという人物」は見えないので、たとえ情熱や意欲があっても伝わりません。
それに対して、実際に経験して考えた言葉であれば
たとえ模範解答と同じでも「あなたオリジナルの言葉」になります。
なので「あなたという人物」はみえてきますし情熱や意欲も伝わります。
実際に経験できなくても、模範解答の例を「自分ならどうする?」「自分ならどう考える?」と疑似体験してみてください。
そこから出た言葉なら、それは「あなたオリジナルの言葉」になります。
原則③ 「自分なりの看護観」を入れて答える
看護学校受験では「看護師の適性」が有るか無いか?をみられています。
なので「看護師の適性」となる「自分なりの看護観」を入れて質問に答えましょう。
ただそのまま質問に答えるのではなく「自分なりの看護観」や「看護の一般的な考え方」、その質問に対して「改善点」を提案して答えましょう。

この3原則は志望理由書・面接・小論文にも
必要なことです。
日頃から意識しておきましょう。
面接でよく聞かれる質問

質問①「なぜ看護師になりたいのか?」
この質問は定番でありあなたの根幹となるものです。
しっかりと自分の言葉で答えを考えましょう。
間違った考え方
よく「人の役に立てて、やりがいのある仕事だからです」と答える人がいます。
間違ってはいませんが、これだけでは不十分です。
なぜなら「看護師じゃなくても人の役に立てる仕事は沢山あるし、どの仕事もやりがいはある」切り替えせられたら答えられません。
正しい考え方
看護師の適性をみられてるのですから「あなたなりの看護観」をいれましょう。
看護師=「優しい、人の役に立てる」というイメージだけで考えるとうまくいきません。
これだけだと、あなたという人物がみえてきません。
あなた独自の経験やエピソードを加えましょう。
社会人経験のあるあなたなら挫折や失敗体験を入れて、そこから看護師を目指したとするといいでしょう。
正しい答え方
「サラリーマン時代に心身共に病んでいた時がありました。そんな時に体調を崩して、病院し入院しました。
対応してくれた看護師さんが、身体的なこと以外に仕事の悩み事も聞いてくれて、とても気が楽になった経験があります。
自分と同じように心身共に病んでいる人は大勢いる。
そんな人たちの身近にいて、心身ともに健康になれるような、お手伝いをしたいと思ったからです」
これだと、自分の病んだ経験から「自分と同じような病んだ人たちの役に立ちたい」ということがわかるし、受験者の人物も伝わります。
あなたの言葉であなたの経験に基づいた答えを考えてください。
必ず何らかの出来事やきっかけがあるはずです、できたら友達や親に話してみて、納得してもらえるか聞いてみましょう。
質問②「なぜこの学校を選んだのか?」
事前に志望校のパンフやサイトを観る、オープンキャンパスに参加して
どんな校風や雰囲気なのかを確認しておきましょう。
そして、その中であなたが惹かれる点や素晴らしいと思った点を述べましょう。
もし、その学校を卒業した友達や知り合いがいたら直接話を聞いてみましょう。
そこからいい情報が得られることも多いです。
ただ「設備が充実してるところです」とかではなく、看護に結びつけるように
答えましょう。
例えば
「御校は設備が充実しているので、看護技術の練習をするのに恵まれた環境であり
放課後など利用して看護技術の練習をたくさんして、看護師の基礎を身につけたいと
思い志望しました」
という風に看護師になりたいことを、具体的に絡めて答えましょう。
質問③「1分間で自己PRをしてください」
自己PRは長所だけアピールしてはいけません。
長所はもちろん遠慮なくアピールして、自分なりの看護観も加えましょう。
そのうえで短所も出し、加えて「改善している」姿勢をみせていきましょう。
ただそのまま「自分なりの看護観」も短所の改善点も入ってない例
「長所は明るいところで短所は時々短気になるところです」
これではNGです。
「自分なりの看護観」と「短所の改善点」を加えた例
『「私は明るい性格で「場を明るくしてくれて助かる」とよく言われます。
それ故に、落ち込んでいる人の気持ちに気づけないことがあります。
また、短所は「時々短気ななることです」
これは人としても看護師としても、直していかなければならない部分なので、なにかあったら、まずは一呼吸おいて状況を再確認するようにしています。
私はこのような欠点もありますが、私の明るさで少しでも弱っている人の助けになり、支えていきたいと思い看護師を目指しました。」』
注~ブルーマーカー部分が「自分なりの看護観」と「短所の改善点」です

すべての質問は「看護師の適性」が有るか無いか?
をみています。
ここを忘れずに、「自分なりの看護観」を入れて
答えましょう。
他のよく聞かれる質問リスト
- なぜ転職をしてまで看護師になりたいか?
- どんな看護師になりたいか?
- 卒業後は何科に勤めたいか?
- 関心を持っている医療問題は?
- 少子高齢化をどう思うか?
- 人とかかわるときに一番大切にしていることは?
- 自分のどのような点が看護師に向いているか?
- ほかにも質問例はたくさんありますが、上記の質問には答えられるようにして
- おきましょう。
まとめ
- 面接では「看護師の適性」が有るか無いか?をみられている
- 「自分なりの看護観」を持ち志望理由書・小論文・面接に
一貫性を持たせる - 試験会場入りした時点で面接は始まっている
- 面接は「個人面接」「集団面接」「討論」がある
- 質問には具体例を交えて論理的に答える
- 必ずあなたの言葉で答える
- 「自分なりの看護観」を入れて答える
- すべての質問は「看護師の適性」が有るか無いか?をみている
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