あなたはパワハラされるために看護師なったんじゃない。
看護業界ではパワハラ問題はかなりあります、表面化しているのは氷山の一角にすぎません。
では、パワハラを受け続けるとどうなるのか?
自分でも気づかないうちに、段々と心身ともに病んでいきます。
そして、最悪の場合は自殺してしまうこともあります。
パワハラを受けると、どんなふうに心と身体は病んでいくの?
心と身体が壊れる前に、何かできることはないの?
実際に僕もパワハラを受けて、いつの間にかうつになってしまった経験があります。
皆さんがパワハラ被害に遭わないために、パワハラ被害に遭った僕が実体験をもとに解説します。
この記事を書いた人
この記事を読んでわかること
- なぜパワハラはあなたの心と身体を壊すのか?
- 心と身体が壊れていく過程
- どんな人がパワハラを受けやすいか?
- どうやってパワハラから身を守っていくか?
パワハラであなたの心と身体は壊れます
パワハラを受け続けていると、確実に心と身体は壊れます。
よく「あの人は前から鬱っぽかったから」「あの人は心が弱いから」とか言われますが、これらの意見は全く知識がない人の意見です。
野球を全くやったことがない人が、野球を語るようなものです。
パワハラを受け続けると、メンタルが強いとか弱いとか関係なく、どんな人でも確実に心と身体は壊れます。
なぜパワハラやいじめが起こるのか?
そもそも分別あるいい大人が、なぜパワハラやいじめをするのか不思議じゃないですか?
現実にはいたる所で、いい大人がパワハラやいじめをしてるのが現実です。
パワハラやいじめが起きる原因
「一定の特徴を持った集団の中に、違う特徴を持った個人が入るとパワハラやいじめが起きる」
いじめが起きる例
- 陽キャラの集団の中に陰キャラが入る。
- 金持ちの集団の中に貧乏な人が入る
- ある宗教を信仰している集団の中に、違う宗教を信仰している人が入る。
学校で「大勢の不良グループが一人の真面目な生徒をいじめる」なんて典型的な例ですよね。
この逆「大勢の真面目グループが一人の不良生徒をいじめる」もあります。
人は自分の属する考えや個性とは違う人を攻撃し排除したい心理があるんです。
だから宗教戦争や民族紛争が起こるんです。
もしあなたが「違う特徴を持った個人」だったとしても、それは欠点でも弱点でもありません。
たまたま、あなたが「違う特徴を持った個人」だけの話です。
あなたはなにも悪くないし、いじめられる筋合いもありません。
あなたは「あなたのまま」でいいんです。
あなたの本当の居場所は必ずあります
僕はブラック企業サラリーマン時代に「お前は周りから浮いている」「お前はなんか違う」とさんざん言われてきました。
その時は周りに合わせようと無理しましたが、結局無理をして心身共に壊れる結果になりました。
よく「郷に入っては郷に従え」といいますが、あなたがパワハラやいじめを受けているのなら、そんな集団のルールに合わせる必要はありません。
そんなことをしても、ますます苦しくなるだけです。
あなたにはあなたに合った、本当の居場所が必ずあります。
パワハラされた心はゴムボールのようなもの
上記のイラストをご覧ください。
ボールが心にあたり、指で押すことがストレスにあたります。
健康な心であれば、心は指で押しても元に戻ろうとします。
そして、元の形に戻ります。
しかし、この刺激が強くずっと続いていたら?
ナイフや針のようなもので、傷つけられていたら?
長い時間をかけて、ずっと押されたり、傷つけられていたらどうなるでしょう?
パワハラは徐々にあなたの心を壊していきます
パワハラの被害者特有に現れるのが、強い自己嫌悪感と自分を恥じる思いです。
「パワハラを受けても何もできなかった」「パワハラを受けてる自分を認めることができなかった」
このような思いを持ち、強い自己嫌悪感と自分を恥じる思いが生じます。
これに加えて前述のゴムボールのように、ストレスを受け続けされると心は元の形には戻れません。
本来は無かった外界からのストレスが入り込み、心がストレスに支配され壊されていきます。
結果、うつ病や統合失調症等の精神疾患に罹患してしまいます。
並行して、心と共に身体にも症状が出てきます。
実際に僕がうつになった経験を解説します。
👉【看護師うつ体験者が告白】うつにならないために必要なこととは?
パワハラは徐々に、あなたの身体を壊していきます
パワハラを受けた人は自尊心から「このくらい平気だ」「自分はパワハラされるような人間じゃない」と思いうことが多いです。
ここでパワハラを受けているのに、パワハラを受けていないと思う心の矛盾がでます。
自分の心がSOSを出しているのに無視していると、心は身体に異変を生じさせます。
心はあなたにSOSに気づかせるためのサインとして、身体に異変を生じさせてるのです。
レベル1 ストレス性機能障害
パワハラや他のハラスメント等のストレスにより、身体の機能が障害されます。
- 感情の起伏が激しくなる
- 睡眠リズムの乱れ(不眠、朝早く目が覚めてしまう等)
- 腰痛や頭痛等の身体の痛み
- 趣味や好きだったことに興味が無くなる
レベル2 抑うつ
気分が落ち込んで行動できなくなり、常に悲観的な気分に陥ります。
- 自分には何の価値も無いと思う
- 自分を無能な人間だと思う
- 楽しいことやリラックスできることが無くなる
レベル3 心身症
パワハラや他のハラスメント等のストレスにより、身体に痛みや不調など様々な症状が出てきます。
この状態だと原因は心のストレスにあるので、身体的治療を行っても効果はありません。
心療内科などメンタル系での心のケアが必要になります。
- 胃腸炎
- 頭痛、腰痛等の身体の痛み
- 月経不順
- 食欲減退、食べられなくなる
レベル4 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
過去に人の尊厳を踏みにじられたり死に至るような経験をした人が、その前後に起こったことを思い出したり、再度体験すると強烈な恐怖感や無力感に支配される。
この原因となる出来事をトラウマといいます。
その原因となるトラウマがよみがえり鮮明に思い出されて、追体験するようなフラッシュバックと呼ばれる症状を起こします。
感情のコントロールが難しくなり、幸福感を感じられなくなることもでてきます。
- 職場で罵倒された、笑い者にされたなど原因となることを何度も思い出す
- 原因となった場面が何度も勝手によみがえる
- 原因となったことが夢に出てくる
パワハラされやすい人の特徴
・真面目で従順な人
反撃しそうもなく、従順なので相手の言うことをききやすいから
・正直な人
お世辞や社交辞令が使えず、思ったことを言ってしまうため反感を買いやすい
・オドオドしている人
自分よりも下だと思えて、反撃しそうもないのでパワハラしやすい
・仕事のミスが多い
仕事のミスで相手をイライラさせ、パワハラされてしまう
・仕事を覚えるスピードが遅い
自分より能力がない下の人間だ、とパワハラされる
イヤな人への対応を解説します。
👉【看護師夜勤】夜勤で苦手なメンバーと当たった時の対処法5選!!
👉看護師の鉄板お悩み 職場のイヤな奴との付き合い方とは?
パワハラから身を守るには?
パワハラされやすい要素があるからといって、パワハラされていい訳じゃありません。
自衛策を身につけておきましょう。
メンタルが弱い人が看護師をやっていくコツを解説します。
👉たとえメンタル弱くても、看護師をやっていくコツ3選!!
パワハラを受けてることを、誰かに認めてもらう
パワハラを受けているという、自分の主観だけでは証拠になりにくいです。
他者からみても。明らかにパワハラだという証言を確保しましょう。
パワハラの対処法をさらに詳しく解説しています。
👉看護師のパワハラ問題:被害者・加害者にならないためにどうするか?
相手から距離を置く
相手はあなたの心をキャッチして支配しようとしています。
パワハラされにくいように相手から距離をおきましょう。
日頃から声を大きくしておく
小さな声でぼそぼそと話す人は、自信なさげにみられて攻撃されやすいです。
ですが、声は武器になるんです。
普段から大きな声で話すことによって、相手に自信があるという印象を持たせられます。
少し大きめの声を心掛けるだけでも、周りに与える印象は変わりますので、普段から大きめの声を出す意識をしていきましょう。
普段から声を大きくする方法を解説します。
👉声が小さい看護師は必見 気弱な性格でも声を大きくする方法5選
スルースキルを身につける
看護師の世界は噂や悪口だらけです。
どんな人でもどこかで陰口や悪口を言われているものです。
ですが、そんなムダなことに付き合う必要はありません。
そんなことはスルーして「今日の晩御飯は何を作るろうかな?」と考えた方がよっぽど有意義です。
スルー力を身につけましょう。
スルースキルを解説します。
👉【看護師・看護学生】なに言われても、スルースキルで気にしない‼
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転職するのも有効な手段です
「何でパワハラを受けた被害者が転職しないといけないんだ?」と思われるかもしれません。
そのお気持ちもわかりますし、被害者がバカを見る様かもしれません。
ですが、実際には上層部から腐っている職場もあり、パワハラ被害を報告しても、なあなあにして済ます職場もあるんです。
そんな腐った職場に付き合うことはありません。
あなたには、あなたが輝ける職場が必ずあります。
転職とはあなたが輝ける職場を探す行為です。
決して「逃げ」ではありません。
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看護師以外の転職も生き方の一つです
ぶっちゃけ看護師以外の仕事につくのも「一つの生き方」です。
看護師は看護師以外の仕事につけないと思ってる方が多いですが、そんなことはありません。
看護師の経験を活かして「製薬会社」に勤務することもできます。
また看護師時代に鍛えられたコミュニケーションスキルを活かして「営業職」「販売職」に転職することも可能です。
看護師だけが仕事じゃありません。
あなたらしく生きれて輝ける仕事が他にあるかもしれません。
一度は看護師以外の仕事を経験するのも人生経験です。
じつは僕は前職がサラリーマンだったんです。
サラリーマンにはサラリーマンの面白さがありましたし、いい社会経験になったと今でも思っています。
この機会に看護師以外の仕事を経験してみませんか?
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まとめ(パワハラを受け続けるとどうなるのか?)
パワハラはあなたが気づかない間に、確実にあなたを追い込んでいきます。
あなたの心と身体を確実に壊します。
そして、気づいた時には最悪「もう死にたい」とさえ思うことすらあります。
追い詰められると自分のつらい状況しか見えなくなります。
今までは「自分」のほかに「家族」「友人」「同僚」と周りが見えていたのが、「自分のつらい状況」しか見えなくなるんです。
例えるなら「100メートル先まで見えていた」ものが「目の前1センチしか見えなくなる」ようなものです。
パワハラを受けるために、あなたは看護師になったんじゃありません。
そんな状況になる前に、あなたの心の悲鳴に気づいてください。
「だれか助けて」と周りに助けを求めて下さい、決して恥ずかしことじゃありません。
必ず周りはあなたを助けてくれます。
パワハラが許されるようなような職場で働くことはありません。
あなたが「あなたらしく生きて幸せになるため」に転職しましょう。
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